会長挨拶

 お陰様で那須与一公顕彰会も設立以来早くも30年の年月を迎え、そして設立当初より始めた「与一弓道大会」も三十回を数えるに至りました。
 思い起こしますと昭和60年6月1日が「那須与一公顕彰会」の誕生でございました。
 当時、全国の市町村が手作りのまちづくりに取り組んでいる中で、大田原市も「与一の里づくり」を通して地域開発を実施し、市の活性化と発展を期待しようと盛り上がっていました。
 赤津健壽前那須与一公顕彰会会長も民間の立場から「与一の里づくり」に貢献しようと「那須与一公顕彰会」を有志の方々と立ち上げたのです。

那須与一公顕彰会会長
中島 勇平

大田原商工会議所に「与一の里づくり推進連絡協議会」が設立され、「那須与一公顕彰会」と力を合わせ大田原市における「与一の里づくり」に邁進してまいりました。まさに官民一体となってのなせる業でした。また、福原の玄性寺と檀家の皆さん、そして栃木県弓道連盟並びに大田原支部の皆さんの協力を得て、玄性寺境内に弓道場を建て「第一回与一弓道大会」を開催する事となりました。
 また、「那須与一公顕彰会」は民間というフリーな立場から青森県つがる市在住の那須家第三十六代当主の那須隆氏との交流を図り、那須家所有の家宝(国指定重要文化財も含まれる)を大田原市への寄託という何にも勝る事を成し遂げました。行政もこれに応え与一伝承館を道の駅と併設する形で完成していただきました。今では大田原市といえば「与一の里」として全国的に認知されているのはご存じの通りです。
 「与一弓道大会」30回、「那須与一公顕彰会」30周年、大田原市制施行60周年という節目の年を迎え、先人たちのご努力と市民の皆様の温かいご支援、ご協力そして那須家の皆様のお蔭と感謝申し上げる次第でございます。大田原市がこれからも「与一の里」として地域振興の旗印となるよう次代の方々に引き継がれて参りますようご期待申し上げます。

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